小さくてぴょんぴょんはねるカエルは子どもに人気!
触りたくなる気持ちがわかりますよね。
でも、カエルには毒があると聞いたことはありませんか?
「子どもが触ってしまった…どうしよう」と心配になるかもしれませんが、すべてのカエルが毒を持っているわけではありません。
日本には40種類以上のカエルが生息しています。
今回は、その中でもよく見かける可愛らしい緑色のカエル
- ニホンアマガエル
- シュレーゲルアオガエル
- モリアオガエル
について毒があるのか紹介していきます。
触った時の対象法やカエルの見分け方についても解説するので、ぜひ最後までお読みください。
カエルを触ったら手を洗おう
この毒というのはカエルが細菌や天敵から体を守るための策で、背中側から分泌されています。
毒といっても微毒で、カエルを触っただけでは被害を受けることはないので安心してください。
しかし、カエルを触った後に、目や傷口などの粘膜に触れてしまい強い痛みを感じることがあるため、触ったら手を洗うことが大切です。
もし、刺激痛があらわれたときは、水でさっと洗い流せば大丈夫。
水で洗い流したけど、症状が改善しない場合は病院に行きましょう。
ニホンアマガエル(毒あり)
特徴
2〜4.5㎝ほどの小型のカエルです。低気圧が近づくと「ゲッゲッ」「クワックワッ」と鳴く。
外敵から身を守るために、草地では緑色、土・枯れ葉が多い場所では茶色という風に周辺の色によって体の色を変えられます。
特徴は、目の後ろから伸びる黒い帯状の模様が顔にあることです。
シュレーゲルアオガエルやモリアオガエルにはこの模様がないため、二ホンアマガエルと見分けられます。
生息地
日本全国、海岸部から高山帯付近まで幅広く生息。
田植えの時期は必ずと言っていいほど水田で見かけます。
また、ニホンアマガエルには発達した吸盤があるため、樹木の上を好みます。
発達した吸盤で家のガラス窓や自動販売機などにはりついて、照明に集まる虫を捕らえる姿をみることも。
シュレーゲルアオガエル(毒なし)
特徴
体長は3.0〜5.5cm。
鳴き声「キリリッ」
鮮やかな緑色のカエル、土に潜っているときは赤褐色に体の色を変化させます。
背中に模様がなく、顔にアマガエルのような黒いラインのような模様はありません。
虹彩が黄色であることでモリアオガエルと見分けられます。
生息地
生息地は、北海道以外の日本全国の水田や森林。
繁殖期は水田や池沼に集まります。
警戒心が強いため、物陰や土の中に身を潜めていることが多いです。
モリアオガエル(毒なし)
特徴
大きさは4〜8cm。鳴き声「カラララ」
シュノーゲルアオガエル同様、顔に模様がありません。
虹彩の色が赤みを帯びていることで、シュノーゲルアオガエルと見分けられます。
地域によって背中に赤褐色の模様があるモリアオガエルも。
また、シュノーゲルアオガエルより大型です。
指が長く水かきが発達していることも特徴の1つ。
生息地
本州の中央から日本海側・佐渡島。
繁殖期の4〜7月は、里山の池や沼の周囲に生息しており、繁殖期以外は森林にいます。
夜行性のため日中はあまり活動しません。
生息場所の森林に
- 人の手が入る
- 近くの湖沼にある森林が減っている
ことが原因で数を減らしています。
奈良では、絶滅危惧Ⅰ類(絶滅寸前)
千葉、兵庫では絶滅危惧Ⅱ類
山形、新潟、群馬、栃木、東京、長野、静岡、三重、大阪、和歌山、岡山、島根、山口などは準絶滅危惧種に指定されています。
カエルの毒は微毒!手を洗えば大丈夫
緑色のカエルのなかで毒があるのは「二ホンアマガエル」だけということがわかりましたね。
3〜11月まで活動しているため、庭先や公園でぴょんぴょんはねているカエルは、ほとんどの確率で二ホンアマガエルです。
顔に黒のラインが入っているので、ほかのカエルと見分けがつきやすいですよね。
二ホンアマガエルを触った後は、目などの粘膜に触れないように気をつけましょう。